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 新温泉町浜坂は、かつて縫針の生産が盛んな時代があった。この針工業は、1799年(寛政11)頃、市原惣兵衛そうべえによって長崎から縫針製造の技術が導入されたことに始まる。市原惣兵衛は、1771年(明和8)頃、浜坂の市原小平治こへいじの3男として生まれ、24歳の時、医学の修業のため長崎に留学した。その時、長崎の縫針製造に着目し、技術者2名(喜五郎・武兵衛)を連れ帰り縫針業を始めた。
 最初は、火力を使う仕事であるため周囲からの反対があった。本格的に縫針生産が行われたのは、惣兵衛が亡くなった1835年(天保6)以降であり、「みすや針」として全国に知られた。
 現在も文具や工具用針、レコード針などの新しい針工業としてその名を残している。

所在地 新温泉町浜坂
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