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まいそうまつり(養父市提供)

まいそうまつり(養父市提供)

まいそうまつり(養父市提供)

 燃えさかる松明たいまつの炎で古鬼面こきめん姿の鬼が持った木鉾きぼこをたたき、その年の無病息災を願う。伝説によると、神代の昔、この地が泥海であった頃に、神が3艘の船に乗って見回りをしていたところ、2艘の行方がわからなくなった。神々は「ないそうや」と言って探し回ると、1艘は養父市大屋町の宮本、さらに、「まいっそうや」といいながら探すと、もう1艘は養父市船谷で見つかったと言う。「アッター、アッター」と舞う、「御船祭みふねまつり」または「笑祭」と呼ぶ祭りとして伝えられ、過去に行われていたと言う。見つからなかったあと1艘は、「マーイソーナイ(もう1艘ない)」と呼びかけながら、夜を徹して捜したことから、「まいそう祭り」となったと言われている。
 祭りは本殿で神事の後、神主の御神火から点火された松明を、参詣者がそれぞれに持ち、円陣を組む。鬼役は3人。太鼓の合図にあわせて、右手に木箱、左手に木鉾を持った一番鬼が拝殿から飛び出し、四股しこを踏むような足取りで反時計回りに円陣を回る。参詣者は、「マーイソーナイ」とはやし立て、炎々と燃えさかる松明を頭上で振りかざしながら鬼役が持つ木箱に激しくたたきつける。二番鬼、三番鬼の順で続き、円陣を3周した後、吠え声をあげて本殿にそれぞれ消える。燃えさかる松明の炎で鬼を追い払う珍しい火の祭りである。

所在地 養父市大屋町宮本 御井神社
文化財指定
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備考 1月14日