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ツキノワグマ(NPO法人コウノトリ市民研究所撮影)

 ツキノワグマは、首の付け根に三日月状の白斑はくはんがあることから、その名がつけられている。兵庫県内には、円山川まるやまがわを境として2集団が生息している。絶滅が危惧されていたが、生息数は年々増加しており、2015年(平成27)当初の推定生息数の中央値は940頭となり、絶滅の危機は解消された。2016年度(平成28)には、狩猟の全面禁止が解除され、新たに制限を設けた上で狩猟が解禁された。山菜取り、キノコ狩り、登山などで山に入る時には、鈴をつけるなどの対策が必要である。その生態はまだ解明されていない部分が多い。
 食性は、フキ、ゼンマイ、スズコ、ブナ、ミズナラ、クルミ、ヤマブドウの実など植物食に偏った雑食との報告がある。ブナやミズナラなどのドングリが山に豊富に実った年には、ツキノワグマの里での出没件数が減少すると考えられている。逆に山の実りが少ない年は、農林業被害などの報告が相次ぐ。ツキノワグマの生息環境に適している奥山の広葉樹が、植林や林道の建設などにより減少していることが、一因ではないかとも言われている。

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