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船宮古墳(朝来市提供)

船宮古墳出土品(朝来市提供)

 但馬では池田古墳に次ぎ大きい全長約90m、面積4,050㎡の前方後円墳。古墳時代中期(5世紀後半)のもので、ほぼ平坦な地形につくられている。同一水面の周濠をそなえた前方後円墳としては、但馬唯一のものとされる。周濠しゅうごうは後円部側と西側にその痕跡をとどめ、東側は国道敷設による損壊を受け、墳丘斜前方部の山頂に八幡社が造営され、また墳丘裾部も道路などにより円形状になっている。墳丘斜面部には、葺石ふきいしとして利用されたと考えられる河原石が散見された。
 埴輪はにわについては円筒埴輪、壺形つぼがた埴輪片や、日本最古の牛形うしがた埴輪片が採集されている。牛をかたどった埴輪の出土は全国で3例目。鼻と口の部分であることがわかっている。どのような人が葬られていたかは不明であるが、氏神参道の船宮之碑には、但馬国造くにのみやつこの「船穂足尼ふなほのそこね」の墳墓であると記されている。

所在地 朝来市桑市
文化財指定 県指定史跡
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備考 5世紀後半